本日9月25日の午後、江東区より掲題の件についてFAXが届きました。
簡単に説明すると「生後6か月から小学2年生までの江東区に住所のある小児は、令和2年11月1日から令和3年1月31日の間にインフルエンザワクチンを接種すると、接種費用は2回とも無料になる」ということです。
以下に、その概要(FAXより抜粋)について記載します。
※制度の詳細については、まだ不明な点あり、新たな情報が入り次第告知しますが、該当者の費用負担に関係する事項ですので、現時点で情報共有させて頂きます。なお、同様の制度が江東区以外に実施されるかどうかは、住所地の保健所にお問い合わせ下さい。
※9月28日 江東区の下記ホームページにアップされています。
「こどものインフルエンザ予防接種助成(平成2年度限り)」
1.助成の期間(令和2年11月1日~令和3年1月31日 この期間に接種されたものが助成の対象です)
2.助成の対象者
接種日時点で、生後6か月から小学2年生(平成24年4月2日以降生まれ)で、江東区に住所のある方。
※生後6か月になる誕生日前日から接種可能です。
3.助成の回数
一人2回まで(本人負担なし)
※対象年齢の方はすべて2回接種の対象となりますが、1回しか接種できない場合もあると思われます。
4.助成の場所
江東区内の指定医療機関のみ
5.接種方法ほか
医療機関へ通知はがき、住所と生年月日が確認できるもの(保険証等)、母子手帳を持参し、備え付けの予診票を使用して接種。
・通知はがきは、対象者へ10月下旬に届きます。
・本事業用の所定の予診票を使用して接種する。
・自費で接種された費用は無料化の対象外です。
【当院の解釈による説明】
今回の江東区保健所の、この助成措置は、特に予告もなく通知されたもので唐突な感がしますが、おそらく65歳以上の高齢者の定期接種を時期的に優先するという国の方向性に沿ったものと思われます。対象年齢の小児が費用の面で接種をしやすくなるという点では、インフルエンザワクチンの積極的勧奨に繋がるものであり、歓迎すべきであると思います。一方、費用のメリットはありますが、ワクチン接種自体を先延ばしすることになるため、それによるリスクもあります。詳細は当院インフルエンザワクチン接種ポリシーを参照下さい。
当院では、既に本措置の対象期間の前(10月31日まで)に多くの方からご予約を頂いておりますが、対象の方が、無料化の対象期間まで接種の先送りを希望される場合は、その変更を妨げるものではありませんので、それぞれのご判断で予約の変更をして下さい。但し、無料化の対象者でない親御さんなどは、既にお取りになっている予約にて早々に接種されることをお勧めします。
以下に、予約の変更の仕方についてお知らせします。
1)「小児かかりつけ登録者/家族」で予約表を提出済みの場合
Web予約からは変更できませんので、診療時間中に受付への電話にて変更して下さい。あるいは受付への電話が繋がりにくくなることが予想されますので、もし、対象者以外の方が予約通りに接種に来られた際に、対象となる児の予約日の変更(延期)を窓口で承ることもできます。いずれの場合でもワクチンの確保は継続します。
2)「小児かかりつけ登録者/家族」ではない場合
Webでお取りになった予約を一旦取り消して、11月1日以降の予約をお取りください。但し、予約は6週間先までの日時しか取れませんので、それ以上先の予約の場合は、予約が取れる時期になって、6週間以内で予約をお取り下さい。
なお、既に接種されている方を含めて、自費で接種されたものは無料化の対象とはなりません(費用が返金されることはありません)。そのため、対象年齢(生後6か月から小学2年生)の児の接種については予め無料化を選択するかどうかを検討の上、接種して下さい。