現在、当院ではインフルエンザワクチンの接種と予約を受け付けております。ワクチンは充分準備しておりますが、既にメーカーでの製造は全て終了しており、今後供給が少なくなるとみられます。ワクチンが無いと接種そのものができないため、以下の点にご留意下さい。但し、当院では1月以降も引き続きインフルエンザワクチンの接種を希望される全ての方に接種頂けるよう、最大限ワクチンの確保に努めます。

1.江東区の小児インフルエンザワクチン助成(無料化)につきましてはR3年1月31日まで有効ですが、そもそもワクチンが無いと接種できません。ワクチンの確保には最大限努めますが、現時点で1月31日まで、ワクチンが確実に入手できるという保証が無いため、ワクチンが無い場合はやむを得ず予約を中止させて頂くことになります。もちろん、当院で既に予約をして頂いている方のワクチンは確保しておきますので、ご希望の方は予約の取れるところで早めにご予約下さい。後日、接種日を変更することは可能です。

2.今年は、例年と異なり現時点でインフルエンザの流行の兆しがありません。これをもって、「今年はインフルエンザの流行が無い」と考えるのは時期尚早かと思います。この冬は新型コロナウィルスの流行もあり、各自がマスクや手洗いなど感染防止に努めていることが、インフルエンザに対しても大きく影響していると思われます。また一方、既に多くの方が、インフルエンザワクチンを接種していることにより集団免疫の効果が出ている可能性もあり、そのため流行に至っていないのかも知れません。今シーズンに限れば、まだ、流行の到来までに間に合う状況です。新型コロナウィルス関連の国内での死亡者数は、まもなく1年で約2,800人に昇っていますが、一方、インフルエンザ関連の死亡者数は毎年2-4カ月の流行であるにも拘わらず、約1万人以上に昇り、新型コロナウィルスより危険といえるかも知れません。さらにこの数字には、死亡に至らない重篤な後遺障害に至った人の数は含まれておりません。特に子供のインフルエンザは新型コロナウィルスと違い、脳症の発症などから死亡や重篤な後遺障害に至ることがあり、これらから守ってあげなければなりません。このような死亡や重症化のリスクはワクチンで低減することが可能です。新型コロナウィルスのワクチンは現時点では、国内で接種できません。予防できるものを予防しておくという考え方で、この冬に臨んで頂きたいです。当院では、開院時より、インフルエンザのワクチン予防には特に力を入れてまいりましたが、引き続きこのワクチンでの予防を強力に呼びかけ続けたいと思います。

3.最近一部に、米国CDCやWHOの例を引いて9歳以上のインフルエンザワクチンの接種は1回で良いと説明している向きがあるようですが、当院では否定的です。たとえば、CDCやWHOでは、1回接種について前年のワクチン接種が有ることなどを一定の条件としています。また、欧米のワクチンの多くに免疫効果を高めるアジュバントが含まれているのに対して、日本ではどのインフルエンザワクチンにも含まれていません。このような違いがあることを同等に取扱うことは不合理でありエビデンスに欠けると思われます。日本では13歳未満は2回接種が基本です。