「子宮頸がんワクチン」について、江東区では該当する小6から高1の女子宛に5月下旬に予診票と接種券が届いているかと思います。このワクチンは現状、積極勧奨から外れていますが、産婦人科医、小児科医をはじめとする多くの医師や医療関係者がその必要性を唱え、私も同様に感じています。このワクチンは先進国のみならず多くの諸外国でも接種され、子宮頸がんの罹患率や死亡率の減少に寄与しています。わが国でも2013年に定期接種となり70%以上の接種率が短期間ありましたが、その後、副作用のため積極勧奨から外れ、接種率は1%未満に低下しています。積極勧奨から外れる原因となった副作用については現在では、複数の研究にてワクチンとの因果関係が科学的に否定されています。また、海外ではこの副作用の件で接種が中止されている国はありません。現状わが国の子宮頸がんの罹患率は増え続けており、事実上ワクチン接種が止まっていることに危機感を感じている専門家は少なくなく将来に禍根を残すことを憂慮しています。これらの立場からの提言を受けて各自治体でも取扱いが異なっています。積極勧奨から外れていますが、定期接種であり該当者はもちろん無料で接種できます。多くの専門家が勧めているワクチンですので是非とも接種をご検討下さい。それぞれの地域での定期接種の手続がわからない場合などは、地域の保健所にお問い合わせ下さい。下記のリンクにて、より詳しい情報が得られます。
                                        文責 院長 齋藤 勇

こちらのリンク 客観的かつ的確で、よくまとまられています。ご一読下さい。
 当院でも、強く接種をおすすめしております。

●当院での接種上の注意点
・予約はWeb予約よりお願いいたします。接種後しばらく院内にて経過観察いたしますので、お時間の余裕をもって予約をお取りください。(なお、自動音声電話は現在使用できません。予約はWebのみです。)
・接種は小6から高1までが対象ですが、なるべく早い年齢で接種されることをお勧めします。
現在高校1年の方は、3回目接種の終了の期限が2022年3月31日までですので、2021年9月30日までに接種を開始する必要がありますので、ご注意下さい。
現在高校2年の方は、新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、接種期限が延長されています。お手元に予診票と接種券をお持ちでない方は、左記へお問い合わせください。 期限延長と問い合わせ先
・対象年齢の女子は自律神経の働きが不安定なことがあり、接種時に倒れたり、気分が悪くなることなどがあります。そのような経験がある場合は横になっての接種も行いますので、接種の際お申し出下さい。また、このようなときのためにも当院では原則として親権者等の同伴をお願いしております。
・ワクチンは個別に発注しておりますので、原則として体調不良によること以外ではキャンセルはできません。
・令和3年5月現在、子宮頸がんワクチンはサーバリックスが供給不足のため、ガーダシルの接種のみを行っています。
接種の受付は午前は11:30まで、午後は17:30まで(土日祝は14:30まで)です。遅れずにご来院願います。