気管支喘息について
気管支喘息は喘鳴や咳などを特徴とする呼吸器のアレルギー疾患で、子供の時期だけにさまざまな頻度で発作を繰り返し、大人になるまでに症状が落ち着いてしまうものを特に小児喘息と呼ぶことがあります。
多くはダニやハウスダストなどの吸入抗原に対するアレルギーの反応によりある種の白血球から化学物質が遊離されることをきっかけに気管支の平滑筋が攣縮して、その結果、内腔が一時的に狭くなって症状が起こります。
治療薬は吸入薬や内服薬の他、徐放性の貼り薬や時には注射薬などさまざまな投与法があり、薬剤も抗アレルギー薬、副腎皮質ホルモン、β-刺激薬、キサンチン製剤などさまざまなものがあります。
これらの治療薬の選択は高度に専門性が必要であり、安易な自己判断は避けたいものです。
治療は喘息発作の発症予防の薬剤(コントローラー)と発症した喘息発作の症状を緩和する薬剤(リリーバー)があります。治療には個々の患者さんの経過やご家族のアレルギーの情報などをトータルに考慮して治療法を決定していく必要があります。
近年は、治療法も以前よりは発達し、全体としては重篤な状態になることが少なくなってきていますが、それでも今だに死に至る可能性もあるリスクの高い病気です。