ご挨拶

当院からのご挨拶

日頃より当院をご利用下さいましてありがとうございます。
当院も2012年3月14日の開院より開院より9年目に入りました。
この間、地域の方々に支えられながら、一歩一歩進むことができました。
今後も地域のために役立つ、利用しやすいクリニックとして病児・病後児保育室とともに、地道な歩みを続けていきたいと考えております。
私は小児科専門医として、全国各地の基幹病院やこども病院、専門病院など比較的大きな病院で長く勤務しておりました。
しかし一方では、夜間の救急診療や小児科クリニックでの診療にも精力的に従事して参りました。
そのすべての経験を生かして、地域に密着した、皆様に愛される小児科クリニックを築いていきたいと考えています。
日頃の診療はもとより、予防接種や乳幼児健診にもしっかり取り組んで参ります。
そのためにも引き続き次の3つの点を心がけてクリニックづくりをしていきたいと考えています。

当院が大切にしている3つのこと

第1 子育て支援につながる医療をめざします

病児・保育病後児保育への取り組み

江東区の委託事業としての病児・病後児保育室を開院前から準備し、開院直後より定員4人で開室し、その後、江東区保育課の方々と、より質の良い、利用しやすい病児保育室のあり方を模索しつつ、定員を段階的に10人まで増やすことが出来ました。
また、お預かりできる病児の月齢も引き下げ、書類や持参物を減らし、親御さんの負担を減らすことで、お預かりしやすいように工夫してきました。
当院の病児保育室は、保育室全体を4つの部屋に仕切ることができ、隔離の必要な感染症の他、年齢、病状により適宜部屋を分けて、児童それぞれに合った遊びができるように、柔軟に活用しております。

第2 利用しやすく質の高い診療体制をめざします

毎日開いているクリニック

当院は現在、年末年始(12月31日〜1月2日の3日間)を除き、土日祝を含めて原則として毎日(ワクチン、健診も含めて)診療をしております。これは、「医療機関は社会のインフラである」との認識から、「病気は待ってくれない」ことへの対応として強い信念をもって取り組んでいます。また、土日祝しか、医療機関を受診することができないという切実な事情の親御さんにも、ワクチンや健診を含めた受診機会を提供したいという思いを実現させたものです。この診療体制の維持のために協力してくれるスタッフと勤務医師の方々に感謝をしつつ、日々の診療に取り組んでおります。

待ち時間短縮への取り組み・院内感染の最小化

クリニックというと待ち時間が長いイメージがあり、また、院内での感染なども気になるところです。
当院では当初からWeb予約を導入し、待ち時間の短縮と、隔離の必要な感染症は入り口を分けるなどの対応で院内感染の最小化に取り組んできました。
それでも患者さんが集中すると待ち時間長くなることもあるため、必要に応じて2診体制を取り入れてきました。
それでも重症者が発生した場合など、お待たせすることがありますが、皆様方のご理解を得て、あたたく見守って頂いているおかげで、適切な診療が続けられているものと感謝しております。

第3 未来志向で適時適切な情報発信に努めます

小児科クリニックの医療の姿が、この約10年で大きく変貌してきました。
小児科医師の役割が、病気の診療よりもワクチン等の予防医学や、健診等を通じての成長発達のスクリーニングに比重が移ってきているように思います。
感染症や嘔吐下痢症で入院するケースは、本当に少なくなってきており、また、細菌性髄膜炎のような命にかかわる、あるいは重大な脳の後遺症を残す病気の頻度が明らかに減ってきています。
ロタウィルスワクチンやヒブ・肺炎球菌ワクチンが、日本国内で導入されるようになったことが大きな要因と考えられます。
より正しい情報を、より理解しやすい形で保護者の方々にお知らせすることが大切な医療の役割となってきました。
当院ではそのように妥当性の高い医療情報の発信に、引き続き力を入れて取り組んでまいります。

まだまだ未熟なところも多々あるかと思います。
地域のみなさまの声にしっかり耳を傾け、よりよいクリニックにしていきたいと存じますので、これからもあたたかく見守って頂けましたら幸いです。

令和2年5月18日
こどもみらい大島クリニック
院長 齋藤 勇