発熱について
生後数カ月から5~6歳くらいまでの子供は、よく熱をだすことがあります。子どもの発熱は感染症つまり病原微生物によるものがほとんどで、その中でもウィルス感染症による発熱が頻度としては多くを占めます。
これらの病原微生物に感染すると、からだを守ろうとして免疫反応がおこります。
発熱物質がつくられるのもそのひとつで、熱はいわばからだが戦っている現れともいえます。
熱それ自体が問題となることは少なく、高熱が続いてもそれだけで脳に影響がでるようなことは通常ありません。
熱がつらければ、解熱剤を使って楽にさせてあげてもかまいませんが、身体の免疫反応が強いときは、解熱剤を使ってもなかなか熱は下がりにくいものです。
そのような場合は不安もあるでしょうが、冷静にお子様がうまく休めるように工夫してあげて下さい。
冷やしてあげてもよいですが、嫌がるようであれば、無理に冷やす必要はありません。
通常の場合は、熱そのものを下げなければならないという医学的必要性はあまりありません。