嘔吐

嘔吐について

嘔吐は、「食べたり飲んだりした物」を胃腸が拒絶して起こる反射です。
強い腹痛などとともに激しく吐く時などは消化管の狭窄や閉塞が起こっている可能性があります。

嘔吐時には顔色が蒼白あるいは青くなり苦しそうになって吐きます。
吐いた後は一旦楽になることがありますが、それを目的として吐くことを促すのはお勧めできません。
嘔吐は結果として体液のバランスを崩すことになるため、脱水、循環不全やけいれんの原因となります。

嘔吐や下痢があるときは、上手な水分の取り方がポイントになります。
制吐剤などを用いて吐き気が少しでも落ち着いているときに少量ずつ飲ませてあげるのがコツです。
患者本人は喉が渇いているのでゴクッと飲みたいところですが、これをやると必ず吐いてしまうでしょう。
そうなると胃液などの電解質もいっしょに奪われてしまうので、飲めた以上に脱水を強め循環を悪くします。